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<北海道地震>アレルギーの子に安心を 仙台の団体が厚真に対応食品送る 震災時は確保に苦労、教訓生かし支援

厚真町に送るアレルギー対応食品を段ボール箱に詰める三田代表(右)

 最大震度7を観測した北海道の地震で、食物アレルギーの子を持つ親らでつくる仙台市の市民団体「あっぷるんるんくらぶ」は、段ボール7箱分のアレルギー対応食品を北海道厚真(あつま)町の親の会に送った。東日本大震災で支援物資の中に対応食品が少なく食料の確保に苦労した経験から、地震の被災地に安心を届ける。

 送り先は、アレルギーの子がいる親のグループ「こぶしの会」。6日の地震発生後に親の会の全国ネットワークを通じて連絡を取り、必要な対応食品の要望を聞き、物流網がほぼ回復した13日に宅配便で送った。
 段ボール箱には米粉のクッキーが入った缶48個、加熱不要のコーンポタージュ、根菜汁、カレーライスなどのパック90袋、鯨肉の水煮缶96個を詰めた。アレルギーを起こす可能性のある27品目の原材料を一切使っていない。
 震災の教訓を踏まえて会員が作った「食物アレルギー防災カードセット」も30部入れた。食べられない食材や家族の連絡先、アレルギー反応が起きた際の症状や服用薬を記し、周囲に知らせることができる。
 段ボール箱の側面には「頑張って!厚真町 アレルギー27品目不使用」と大きく表記した。一般の支援物資に紛れず「アレルギーのある子どもにちゃんと届いて」との願いを込めた。
 市民団体によると、震災直後はアレルギーの知識を持つ栄養士や保健師が不足し、せっかく届いた対応食品を必要な子どもに配れず、倉庫に保管されたままになることがあったという。
 支援物資を食べない子どもが大人から「わがままを言うな」と怒られたり、誤って口にして急性アレルギー反応のアナフィラキシーショックを起こしたりする事例も確認された。
 あっぷるんるんくらぶの三田久美代表(63)は「災害時にアレルギー対応食品が周りにある安心感は計り知れないと震災で強く感じた。厚真町にも安心感が広がればいい」と語った。
 こぶしの会の金光(こんこう)えり代表(55)は「信頼して受け取れる支援物資は大変ありがたい。町の栄養士と連携し、アレルギーのある子どもに確実に届けたい」と喜んだ。


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2018年09月15日土曜日


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