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<特区保育園不明朗会計>顧問会計士が監事を兼務 1年以上違反状態続く

 仙台市が国家戦略特区の活用で整備した中山とびのこ保育園(青葉区)の不明朗会計処理問題で、園を運営する社会福祉法人「中山福祉会」と顧問契約を結んでいる市内の会計事務所の男性経営者(72)が、法人の監事にも就いていたことが14日、関係者への取材で分かった。市から「不適切」として繰り返し改善を求められ、男性経営者は7月末に監事を辞任したが、昨年4月の開園時から1年以上、違反状態が続いた。

 市によると、昨年12月に法人と園に実施した指導監査で、法人の監事2人のうち1人が、法人と顧問契約している会計事務所の男性経営者と分かった。
 社会福祉法人を所管する厚生労働省のマニュアルでは、法人の顧問会計士が監事も務めることは「自己点検に当たり(監事に)選任するのは適当ではない」としている。このため市は「違反状態」と判断し、法人と園に「口頭指摘」を文書で示して指導した。
 今年7月の2回目の指導監査で男性経営者が監事を続け、違反状態が改善されていないことが判明した。再度の口頭指摘で指導した結果、法人から「(男性が)7月末で監事を辞任する」と市に連絡があった。
 監事は第三者の立場で業務を監査する役割を担う。市の担当者は「会計処理も確認項目となるため、会計関係者が監事になると監査自体に疑義が生じる」と指摘する。
 男性経営者は河北新報社の取材に対し「法人前理事長が経営する会社が顧問契約先という縁で、前理事長に頼まれて法人と顧問契約し、監事にも就任した」と説明。「市の指導監査で指摘され、法人から監事辞任を促されたので辞めた」と話した。


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2018年09月15日土曜日


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