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<特区保育園不明朗会計>事務長「勤務実態なし」前理事長の会社にほぼ常駐 指摘受け辞職

会計処理について説明する曳地前理事長(左から2人目)

 仙台市が国家戦略特区を活用して整備した中山とびのこ保育園(青葉区)の不明朗会計処理問題で、園の前事務長の男性(69)に勤務実態がないと運営法人の理事会で指摘され、辞職していたことが15日、関係者への取材で分かった。前事務長は朝に園に立ち寄るだけで、6月に法人理事長を解職された曳地邦男理事(71)が経営する会社にほぼ常駐していたという。
 前事務長の男性は曳地氏の会社を辞めて昨年8月、園を運営する同市の社会福祉法人「中山福祉会」に雇用され、法人の総務部長と園の事務長に就いた。それぞれ前任者が退職し、前事務長が両職を兼務した。
 関係者によると、前事務長は毎朝午前8時すぎに園に出勤し、同9時ごろに外出。その後は園に戻らなかったという。
 市に4月、前事務長の勤務実態がないとの情報提供があり、市の問い合わせに法人は「前事務長は法人事務所に常駐している」と回答。前事務長は法人雇用のため市は問題ないと判断したが、園の関係者によると、実際の常駐先は以前勤務していた曳地氏の会社だったという。
 6月28日の法人理事会で一部の理事がこの問題に言及。その後の園の聞き取りに前事務長は勤務実態がなかったことを認め、7、8月分の給与の受け取りを辞退して8月に退職した。
 河北新報社の取材に前事務長は「場所を問わず、曳地氏の近くで法人の仕事を一生懸命していた」と説明。曳地氏は「前事務長は法人に関わる雑務をこなしていたので、どこで勤務しようと問題にならない」と話した。


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2018年09月16日日曜日


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