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<E番ノート>災い転じて/川岸の人生を変えた岩隈の先発回避

 東北楽天の初代エース岩隈が大リーグから古巣に復帰するかもしれないという一報が流れた12日、解説の仕事でベンチに来た川岸ジュニアコーチと昔話をした。
 2007年のホーム開幕戦、開始数分前に岩隈が不調で先発回避し、川岸が代役になった。突然のプロ初先発は三回持たず敗戦投手に。痛み止めを飲んでごまかしていた右肘は試合後に手術が必要なほどに悪化。その年の大半を棒に振った。だが彼は人生を好転させた出来事と捉え、「あれがあったから今も球団にお世話になれている」と言う。
 06年オフにトライアウトを経て入団。手探りの1年目で手術に踏み切る余裕はなく、代わりに筋力強化に努めた。「新婚で妻は妊娠していたし、必死に生き残りを懸けるしかなかった。でもあの時に筋力強化の手法を築けたから、トライアウトで来た自分が6年もプレーさせてもらえた」
 翌08年に救援の柱になると、11年にはオールスター戦に出場し、12年に引退。以降、現職で少年少女を指導する際「ピンチもチャンスに変わる」と講話もする。常に全力投球の川岸らしい逸話だが、まさに「災い転じて福となす」だ。
(金野正之)


2018年09月17日月曜日


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