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<吾妻山>噴火警戒レベル2 福島の温泉、風評懸念 正しい情報発信を

温泉旅館では15日から、警戒レベル2への引き上げを知らせる文書を受付に掲げている=16日、福島市

 山形、福島両県にまたがる吾妻山(吾妻連峰)の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられたことを受け、福島市の温泉地では16日、観光への影響を懸念する声が強まった。一部に宿泊予約のキャンセルが発生。関係者は対策を協議する方針を決めた。
 全面通行止めとなった磐梯吾妻スカイラインの福島市側ゲートに近い高湯温泉。同温泉観光協会の遠藤淳一会長(63)は「紅葉目的の宿泊客から10月の予約キャンセルが出始めた。『温泉地は大丈夫か』との電話もあった」と語った。
 同温泉は大穴火口から約6キロ。半径1.5キロの立ち入り規制区域から遠い。「安心だという正しい情報を発信していくしかない」と遠藤会長。協会は18日に対策会議を開く方針だ。
 福島市は15日、ホームページに「温泉地は安全。安心してお越しください」との文書を掲載。木幡浩市長も同日の災害対策本部会議で、風評被害の発生に注意するよう指示した。
 福島県猪苗代町側に近い大穴火口から約9キロの土湯温泉でも心配する声が出ている。同温泉観光協会の池田和也事務局長(60)は「ホームページで常に(吾妻山の)状況を発信したい」と強調した。
 噴火警戒レベルは2014年12月〜16年10月にも2に引き上げられたが、当時の規制範囲は半径500メートルだった。
 大穴火口から約4.1キロの微温湯(ぬるゆ)温泉で温泉宿を営む二階堂哲朗さん(56)は「今のところ影響はないが、今後が心配。前回の引き上げ時は影響が長く続いた」と表情を曇らせた。
 仙台管区気象台によると、吾妻山では16日、火山性微動、火山性地震ともに午後4時までに観測されていない。


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2018年09月17日月曜日


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