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<仙台・警官刺殺>地域の「とりで」標的に 仕事熱心な巡査長犠牲「まだ若いのに」悲しみと不安広がる

校舎から不安そうに現場を見詰める生徒ら=19日午前7時35分ごろ、仙台市宮城野区の東仙台中(写真の一部を加工しています)
巡査長の男性が刃物で刺され、死亡する事件が発生した東仙台交番=19日午前11時ごろ、仙台市宮城野区

 凶行の標的となったのは、地域の安全を守る「とりで」だった。仙台市宮城野区の仙台東署東仙台交番で19日未明、住民の信頼も厚かった若い警察官の命が奪われた。交番を襲った男は素性も動機も分からず、地域は悲しみとともに不安に包まれた。
 交番は捜査のためブルーシートに覆われ、業務は停止。周辺への立ち入りも一時規制され、通勤や通学で道行く人々は遠くから心配そうに様子を見詰めた。
 事件発生時、現場近くにいた男性会社員(50)は「すぐ近くに住んでいるが、発砲音は聞こえなかった。2人が救急車で運ばれ、意識がないようだった」と振り返る。
 殉職した清野裕彰巡査長(33)は、仕事熱心さが住民の間で評判だった。交番近くの自営業男性(55)は「感じのいい青年で、地域のパトロールも一生懸命だった。まだ若いのに残念だ」と言葉少なだった。
 交番と道路を挟んで向かい側にある東仙台中では、捜査に伴う交通規制で、登校した生徒らが一時、正門から入れなくなった。同校の教員らが周辺に立ち、生徒を別の門に誘導した。
 部活動で早朝に登校した2年の女子生徒(13)は「ニュースを聞いてびっくりした。学校の近くでこんな事件があると怖い」と表情を曇らせた。渡辺智之教頭は「(交番が襲われ警察官が亡くなるという)非常にデリケートな問題なので、子どもたちの様子を慎重に見守りながら対応したい」と語った。
 仙台市教委は19日、市内の全市立学校向けに、不審者に対する注意喚起を促す文書を出した。


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2018年09月19日水曜日


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