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高齢者標的に強引に安く買い取り 押し買い容疑で6人逮捕 東北、関東で1900件の被害 象牙11本押収

捜査員に連行され、自宅マンションを出る佐瀬容疑者(中央)=20日午前8時40分ごろ、仙台市青葉区宮町2丁目(写真の一部を加工しています)

 貴金属の訪問購入の際、客に適切な説明をしなかったとして、宮城、岩手、山形、福島4県警の合同捜査本部は20日、特定商取引法違反(不実告知など)の疑いで、仙台市青葉区の訪問買い取り会社「リサイクルセンター東北」社長佐瀬常太容疑者(39)=仙台市青葉区宮町2丁目=と現・元従業員5人を逮捕した。
 捜査本部は容疑者グループが買い取ったとみられる全形を保持している象牙11本も押収した。象牙はワシントン条約で国際取引が禁じられ、国内でも種の保存法に基づき登録した象牙のみ取引が許される。捜査本部は押収した象牙の登録状況や国外への流出の有無を調べる。
 逮捕容疑は共謀して2017年6月〜18年4月、宮城、岩手、山形、福島、千葉、栃木6県の40〜90代の男女12人に対し、契約内容や解約条件を記した書面を渡さずに貴金属を買い取った疑い。
 捜査関係者によると、6人は被害者宅を訪問して不要な貴金属を買い取る際、売買時の契約に必要な書面を渡さなかった上、クーリングオフの説明もしなかった。「クーリングオフはできない」と虚偽説明したケースもあったという。
 宮城県警によると、同社は16年以降、東北や関東で高齢者宅を中心に約1900件の訪問購入を行い、宝石や時計、骨董(こっとう)品などをインターネットサイトで転売して約1億4200万円を売り上げた。高齢者を標的に、強引に安く買い取る「押し買い」を続けていたとみられる。
 押し買い被害は全国で多発。13年2月に訪問購入業者を規制対象に加えた改正特商法が施行された。改正法施行後、宮城県内の訪問購入業者が摘発されたのは初めて。


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2018年09月20日木曜日


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