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震災の教訓伝えたい 大東文化大生ら石巻・大川小など訪問

大川小で佐藤さん(左)の説明を熱心に聞く学生ら

 東日本大震災に向き合い、震災犠牲への理解を深めようと、大東文化大(東京)の法学部生と教員13人が19、20の両日、宮城県内の被災地を巡った。津波犠牲者の遺族らの言葉に耳を傾けた学生らは7年半前の過酷な災害を心に刻んだ。
 20日は20メートルを超える津波が襲来した南三陸町戸倉小、児童と教職員計84人が犠牲となった石巻市大川小、行員ら12人が亡くなった女川町の七十七銀行女川支店跡地付近などを訪ねた。
 大川小では、6年生の次女=当時(12)=を亡くした元中学教諭佐藤敏郎さん(55)が案内役を務めた。佐藤さんは「大川小に楽しく学び遊んでいた日常があった。それが突然奪われた。この犠牲は二度と繰り返さないでほしい」と呼び掛けた。
 2年の小日向佑介さん(20)は「公務員を志望しており、命懸けで職務を全うしようとした職員の話に心を打たれた。被災地で学んだことを周囲に伝え、減災につなげたい」と語った。
 一行は19日には仙台市若林区の荒浜小、石巻市南浜町などを訪問。南三陸町では震災時に副町長だった遠藤健治さん(70)らの話を聞いた。遠藤さんは「防災は命を守ることが最優先」と強く訴え「インフラの復興は進んでいるが、持続可能なまちづくりの正念場はこれからだ」と力を込めた。
 同大法学部の被災地訪問は現地視察講座の一環で、昨年度に続き2回目。河北新報社は若者向けに運営する通年講座「311『伝える/備える』次世代塾」の連携企画として協力した。


2018年09月21日金曜日


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