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親と死別「揺らぎ」支えよう 子どもの心受け止める担い手養成

佐藤さんは、子どもの心に丁寧に寄り添うことの大切さを説いた

 病気や災害で親など大切な人との死別を体験した子どもへのサポートの在り方を考える公開講座が2日、仙台市青葉区の仙台レインボーハウスであった。医療・福祉関係者や当事者ら約30人が、子どもの揺れ動く心に丁寧に寄り添うことの大切さを学んだ。

 NPO法人仙台グリーフケア研究会が開講する「グリーフケア担い手養成講座」の本年度第3回として開催され、この日は福島県立医大看護学部講師の佐藤利憲副代表が講師を務めた。
 佐藤さんは実例を挙げながら、死別を経験した子どもの心は右肩上がりに回復するのではなく、成長に伴って揺れ動くと説明。「100人いれば100通りの思いや感情がある。かけがえのない人と再びつながるため、子ども自身の心を安心して表現できる環境を提供することが大切」と強調した。
 その上で「心に折り合いをつけるプロセスは本人にしかできない。私たちの役割は、大人の価値観で助けたり癒やしたりするのではなく、『揺らぎ』に寄り添い支えること」と話した。
 聴講した山形県の女性(49)は3年前に夫を亡くした後、息子の不登校に悩んだ経験を持つ。「まずは私たち大人が自分の気持ちに折り合いをつけないと。子どもを『正常』にしようと焦った3年前の自分に教えてあげたいし、みんなにも知ってほしい」と語った。
 講座は来年3月まで計10回。次回は10月6、7日、患者らの「物語」に着目した「ナラティブ・アプローチ」をテーマに仙台市若林区の市医師会館で開く。連絡先は研究会事務局070(5548)2186。


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2018年09月21日金曜日


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