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<楽天 翼に風を>役割増す2軍/田中と西巻 今季急成長

池山隆寛(いけやま・たかひろ)兵庫県出身。兵庫・市尼崎高から84年にヤクルトに入団。88年から5年連続30本塁打を記録するなど、大型遊撃手として、5度のリーグ優勝と4度の日本一に貢献した。02年引退。通算成績は1784試合出場、1521安打、304本塁打、打率2割6分2厘。06〜09年に東北楽天、11〜15年にヤクルトで1軍打撃コーチなどを歴任。16年に再び東北楽天の1軍打撃コーチに就任し、18年から2軍監督。52歳。背番号88。

◎2軍監督 池山隆寛

 今季は1軍が開幕から勝ち星を積めずに苦しんだことで、2軍が果たす役割は大きくなった。
 ウィーラーやペゲーロの不振に加えて、チームの主力となっている島内や藤田のけがが響いた。投手陣では昨季11勝を挙げ則本、岸に次ぐ先発の柱として期待された美馬が戦列を離れた。出場選手登録を抹消されると10日間は1軍に復帰できない。不調で落ちてくる選手については心のリフレッシュを図り、技術的な問題を解消することに全力を注いだ。
 今季は急成長を遂げた選手がいる。筆頭格は田中だ。2軍では1割9分8厘、本塁打0。スイッチヒッターで足が速いが、バットにボールが当たらなかった。そこで「(米大リーグ・エンゼルスの)大谷(岩手・花巻東高出)みたいに打てば」とノンステップ打法に挑戦させた。まもなく1軍に上がると、「1番中堅」に定着し、新人王候補になるまでに成長した。
 西巻も存在感を発揮した。体は小さいが、勝負強いし、打っても守っても1年目とは思えないプレーを見せている。私も高卒でヤクルトに入団し、18〜19歳の時に多くの経験を積めたことが財産となった。西巻も1軍の試合でどれだけ成功体験を積めるかが、今後の飛躍の鍵となる。
 一方で、もっと成長してほしかった選手もいる。投手陣は安楽と森。このチームを背負うところまでは育っていないのが現状だ。
 内田は開幕戦で先発出場させてもらいながら、1軍と2軍を行き来しているようではいけない。打撃の課題は積極性だ。カウントが追い込まれる前に勝負をしてほしい。岩見も2軍の打率2割8分3厘、14本塁打(19日現在)はいずれもチームトップだが、止めたバットで安打となるなど内容が良くない。低めの変化球は本塁打にできるが、速球に対応できない部分は改善しないといけない。
 いつまでも今江や藤田に頼っているわけにはいかない。若手がベテランの定位置を脅かすくらいでないとチームは成長しない。
 2軍は後半戦でなかなか勝てず、イースタン・リーグ5位となっている。好調な選手は1軍に送り出すため、安定した戦い方は難しいが、負けていい試合は当然ない。今季も数多くのファンが声援を送ってくれたことが力になった。27日のリーグ最終戦まで見守ってほしいと思う。私も東北楽天の未来を背負う若い選手の力を伸ばしていけるように最後まで教育、指導を徹底していきたい。(東北楽天2軍監督)


2018年09月21日金曜日


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