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停電OK「消えない信号機」 整備率、宮城が全国一 震災教訓着々整備

PHVの警察車両から信号機に給電するデモンストレーションを見学する青森県警などの警察官ら=11日、宮城県警本部

 宮城県警が道路交通網の停電対策で全国警察の先頭をひた走っている。「消えない信号機」の整備率は2014年度から全国トップを保つ。17年度の全国平均4.6%に対し18年度末には約20%となる見通し。北海道で起きた地震で多くの信号機が停止して混乱したこともあり、宮城の取り組みが改めて注目を集めそうだ。

 消えない信号機の東北6県と北海道、東京都の整備状況(17年度末時点)は表の通り。
 東日本大震災時、宮城県警は信号機が消えた道路の交通整理のため、全国から延べ4万人以上の応援を受けた。これを教訓に消えない信号機の設置を進め、整備率は2位東京を大きく引き離す。一方、広大な土地に多数の信号機がある北海道は、わずか1%余りにとどまる。
 物資輸送や緊急車両の通行で重要となる幹線道路(緊急交通路)に限れば、宮城の整備率は56.1%に上がる。ケーブルをつないで信号機に電気供給できるプラグインハイブリッド車(PHV)のパトカーも県内各署に計17台配備するなど、取り組みを強化している。
 16年4月に起きた塩釜など6市町の一部約9万7000戸の停電時は、全169の信号機のうち主要道路を中心に57機が自動復旧した。17年7月に仙台市宮城野区の一部地域が約1時間停電した際は、PHVパトカーから信号機に給電し混乱を避けるなど、対策の効果が出始めている。
 警察庁や青森県警などの警察官5人が11日、宮城県警のPHVパトカーを視察した。青森県警交通規制課の担当者は「今後の災害への備えに宮城の停電対策を参考にしたい」と話した。

[消えない信号機]停電時に自動的に予備電源に切り替わる自動復旧型の信号機。軽油で動く自動起動式とリチウムイオン電池式の2種類がある。自動起動式は全信号機対応で24時間、リチウム電池式は発光ダイオード(LED)の信号機限定で4〜5時間、点灯できる。リチウム電池は地上4メートルの高さに設置でき、津波対策として沿岸部を中心に整備が進む。


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2018年09月22日土曜日


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