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<仙台・警官刺殺>背後左脇下の傷が致命傷か 防護衣着ても防げず

耐刃防護衣を着た警察官による不審者対応訓練。脇周りは防護されていない=7月25日、宮城県利府町の新幹線総合車両センター基地(写真と本文は関係ありません)

 仙台市宮城野区の仙台東署東仙台交番で19日未明、清野裕彰警部補(33)=巡査長から2階級特進=が刺殺された事件で、東北学院大3年相沢悠太容疑者(21)=仙台市宮城野区新田2丁目=が背後から複数回、突き刺した可能性が高いことが21日、捜査関係者への取材で分かった。一部が左脇下から心臓に至り、致命傷になったとみられる。
 警部補の遺体には肩の後部や腕にも複数の刺し傷があった。警部補は当時、耐刃防護衣を着用していなかったが、致命傷とみられるものも含めたこれらの傷は、ベスト型が一般的な耐刃防護衣を着ていても防げない部位だった。
 捜査関係者によると、容疑者は犯行当時、利き手の左手に刃物、右手にエアガンを持っていた。警部補と向かい合った場合、左脇下から心臓に達するまで複数回にわたり強く突き刺すことは困難で、宮城県警は警部補が背中側から刺された際に生じた傷が、致命傷になった可能性が高いとみている。
 これまでの捜査で、凶器は刃渡り約20センチの剣鉈(なた)状の刃物で、容疑者が工具のドライバーやはさみ、カッターナイフなどが入ったウエストポーチを二つ所持していたことが判明。機関銃型のエアガンでBB弾と呼ばれるプラスチック製の弾を多数発射して警部補を威嚇したともみられることから、県警は拳銃奪取など何らかの強い目的で交番に来た疑いがあるとみている。
 容疑者は交番にいた別の警察官に銃撃されて死亡したが、捜査関係者によると氏名が記された所持品が交番内から見つかった。報道で事件を知った両親も19日早朝、「息子かもしれない」と東署を訪問。歯型などの鑑定で容疑者と特定した。


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2018年09月22日土曜日


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