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<杜の都のチャレン人>地元の芸人笑顔運ぶ

「届くかな?」。足長スタイルで子どもたちと触れ合う華千代さん=1日、仙台市青葉区一番町

◎仙台で大道芸の魅力広げる 華千代さん(38)

 「ヤッホー」「今日は大道芸をやってるから見ていってね」。身の丈2メートル30センチ余り、長ーい足。カラフルな衣装に身を包み、街行く人々に明るく声を掛ける。
 1、2の両日、仙台市中心部で開かれた「仙台大道芸 第3回まちくるカーニバル」では「足長」と呼ばれるパフォーマンスで盛り上げ役を務めた。ステージを囲む人垣が視界に入ると「こんなにたくさんの人に来てもらえて、ありがたい」。仙台に大道芸を広めたい。思いが実を結びつつある。
 子どものころ、デパートの屋上で見るヒーローショーが好きだった。小学2年から体操を始め、卒業後に選んだ仕事は東京ディズニーリゾートのスタントパフォーマー。得意のアクロバットを生かしてショーに出ていたが、東日本大震災を機に故郷・仙台に戻って仕事をしたい、との思いが募った。
 「どこでも、一人でもできる」大道芸は、少し経験があった。パントマイムを学び、場数を踏んで13年に仙台に戻ったが、仕事もつてもない。仲間を探して団体「東北パフォーマンスネットワーク」を結成し、企業や行政などに地道にアピールし続けた。
 「地元に大道芸人がいることが知られておらず、イベントがあっても東京などから呼んでいた。悔しくて。地元の人たちでなんとかしなきゃ、という思いでした」
 大道芸で街のにぎわい創生を図る市中心部商店街活性化協議会の事業「まちくるパフォーマーズ仙台」やカーニバルが始まり、プロスポーツの試合に地元のパフォーマーが呼ばれるなど、活躍の場はぐっと増えた。
 2月末に長女を出産。育児に疲れ鬱々(うつうつ)としていたときに知人のパフォーマンスを見て、気持ちが晴れた。「赤ちゃんがぐずっても、ミルクをあげながらでも見られて、幸せな気分にしてくれる。大道芸ってすばらしい」。魅力をさらに伝えていくつもりだ。(ま)

 [はなちよ(本名・守田景子)]80年仙台市生まれ。常盤木学園高を経て日本女子体育大体育学部卒業。アクロバット、クラウンなどのパフォーマー。夫のもんたくん(征平さん)とのユニットなどでも活動する。仙台市若林区在住。


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2018年09月22日土曜日


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