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<リトライ>福井国体に挑む(中)山岳 世界を視野に粘り強く

壁のホールド(突起物)を注視しコースを見定める岩手・盛岡南高の中島

◎中島大智(17)=岩手・盛岡南高

 「リードは優勝。ボルダリングは3位以内」。山岳(スポーツクライミング)少年男子に出場する中島は今日も引き締まった表情で壁に挑む。
 北上市でクライミングジムを運営する父の治さんの影響で幼い頃から競技に親しんできた。「最初は木登り感覚で楽しかった。大会に出場するようになると競争心が芽生えた」。あっという間にのめり込んだ。
 粘り強さが身上だ。制限時間内に到達高度を競う種目、リードを得意とする。「練習量がそのまま結果に表れる。持ち味の持久力も発揮できる」と語る。
 2016年に地元岩手であった国体は高校1年で参戦。少年男子のリードを制して大歓声を浴びた。翌年7月のアジアユース選手権(シンガポール)の複合も3位入賞と着実に階段を上ってきたが、昨年の愛媛国体はリード、ボルダリングともに予選落ちを喫した。
 「ふがいなかった。連戦で疲れ、気持ちも切れていた」。現在はユース日本代表からも外れた。最終学年の今年は国体を含め国内では2大会を残すのみ。「もう一度頂点に立ちたい」と雪辱を誓う。
 普段は同世代の伊藤ふたば(TEAM au、岩手・盛岡中央高1年)らとともに練習に励む。ホールド力を向上させようと、厳しい自然の壁を求めて岩手県北や秋田県にも遠征する。
 卒業後は大学に進学する予定。「世界大会や五輪で活躍したい。そのための選択です」。当然、20年東京五輪出場も視野に入れている。高校最後の国体は、世界へ羽ばたくためのステップにするつもりだ。

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 第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体2018」が29日に開幕する。「学生生活の有終の美を飾りたい」「インターハイの悔しさを晴らしたい」。国内最大のスポーツの祭典に臨む選手の思いはさまざまだ。再挑戦を目指す東北の3人を紹介する。(山本武志、岩崎泰之)


2018年09月24日月曜日


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