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<ババヘラアイス>秋田のソウルフード宮城はダメ 戸惑う業者 独特な販売方法がネック 県ごとの基準が壁に

ババヘラアイス

 秋田のソウルフードと呼ばれる氷菓「ババヘラアイス」について、県境を越えたイベント販売などが一部足踏みを強いられている。独特の販売方法に対し、県ごとに許可基準が異なるためだ。今月も宮城での取り扱いを見送ったケースがあり、業者は戸惑いを隠せない。
 今月中旬にあった自転車イベント「ツール・ド・東北2018」の主会場(石巻市)で仙台市の業者がババヘラを販売しようとしたところ、石巻保健所の許可が下りなかった。
 業者は「問答無用で駄目と言われた感じ」と残念がる。保健所が問題視したのはババヘラを保存用の容器からへらですくい、コーンに盛り付ける売り方だった。
 宮城県と仙台市には、イベントなど仮設店舗の営業許可や食品の扱い方を定めた要領がある。アイス類は「ほこりが入る」などとして容器からすくって売る方法を禁じている。
 秋田県の場合、タンク式の手洗い設備を用意するなど一定条件下でババヘラの屋外販売を認めてきた。県によるとババヘラが原因とされた食中毒の例はない。業者の自助努力に加え、県が抜き打ちで工場に立ち入って検査するなど、衛生面のチェックを念入りに行ってきたためだ。
 東北では青森、山形両県が秋田と同じ対応だが岩手、福島両県は宮城同様、路上販売を認めていない。イベント会場では「申請ごとに設備を確認している」(岩手)という。
 60年以上、ババヘラを販売する進藤冷菓(男鹿市)は17年6月、仙台市で開かれた「東北絆まつり」でババヘラをコーンに盛り付けて売ろうとしたが認められず、カップで販売した。担当者は「全国各地で販売実績があるが、宮城が一番厳しい」とこぼしている。

[ババヘラアイス]シャーベット状の氷菓。色鮮やかなパラソルの下、中高年の女性販売員が国道沿いで容器からへらですくってコーンに盛り付けて売ることから、「ババヘラ」と呼ばれるようになった−など名前の由来は諸説ある。


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2018年09月24日月曜日


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