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<B2仙台 変革の時>(上)漂う緊張感/規律求める新監督

練習中にプレーを止めて指示を出す桶谷監督

 バスケットボール男子、B2仙台は29日に今季の開幕戦を迎える。オーナーが代わって初めてのシーズン。監督もリーグ屈指の実績を持つ桶谷大氏(40)に交代した。チーム、運営会社とも今季に懸ける思いは強い。仙台第3のプロ球団は大きな変革期を迎えている。(射浜大輔)
         
 「そこでシュートを打たんのはジコチューや」。チームが始動したばかりの8月、コートに桶谷の雷が落ちた。
 怒りの対象は2年目の白戸だ。フリーでボールを持ちながらシュートをためらった。攻撃の形から見れば打つべきタイミング。だから、その動きを「自己中心的」と断じた。
 若手だけではない。中心選手も一喝する。大黒柱としての働きが期待される新外国人ハリス。動きの鈍さが気になった。
 「ダラダラやるな、気分悪い。エモーション(情熱)はどこにいった」
 昨季開幕から在籍する泉は言う。「練習中は常にオンの状態。緩むことがない」。コートには緊張感がみなぎっている。
 bjリーグ時代、桶谷は当時弱小チームだった琉球を就任1年目でリーグ制覇に導いた。参戦2年目の岩手も3年連続でプレーオフに進出させている。
 リーグ屈指の監督を、仙台は三顧の礼を持って迎え入れた。桶谷は昨季、B1大阪の監督。シーズンが終わるとすぐに、新社長の渡辺太郎(39)、仙台で選手生活を終えてフロント入りしたばかりの志村雄彦(35)の2人が大阪に飛んだ。仙台にも招いた。チャンピオンシップがあった横浜アリーナでも口説いた。
 「礼を尽くしてくれた。やらなければならない」。桶谷はB1を含む複数チームのオファーの中から仙台を選んだ。熱意にほだされた形だ。
 「闘志を前面に出したプレーで観客を感動させるチームをつくる」。新生仙台のポリシーだ。実現するには規律が求められる。
 「当たり前のことを当たり前にやれ」。桶谷はそう繰り返す。「ルーズボールに飛び込め」「ボックスアウトしろ」。常識中の常識だとする言葉が、練習場にもロッカールームにも掲示されるようになった。
 成果は表れつつある。9日の東北アーリーカップ決勝、B1復帰した秋田を相手に気迫あふれるプレーで逆転勝ちした。昨季東地区4位に甘んじたチームが、戦う集団へと変貌を遂げようとしている。(敬称略)


2018年09月25日火曜日


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