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岩手ブランド米、勝負の秋 生育順調「今年こそ特Aを」官民一丸

金色の風を刈り取って地元の農家や小学生と懇談する達増知事(左から2人目)=18日、奥州市江刺岩谷堂

 岩手県産ブランド米の二枚看板「金色(こんじき)の風」「銀河のしずく」が、勝負の秋を迎えた。関係者の多くが、激しさを増す産地間競争を勝ち抜くには2017年産米の食味ランキングで逃した最高評価「特A」の獲得が絶対条件とみる。作柄も良好で「今年こそ」との思いを抱きながら稲刈りが始まった。

 奥州市江刺岩谷堂で18日にあった金色の風の稲刈り作業には達増拓也知事も参加し、たわわに実った稲を刈り取った。
 「良く育っていると感じた。おいしさをアピールし、全国トップクラスの良い位置に付けたい」と達増知事。見守る地元農家や農協関係者も「特A評価が受けられる出来だ」と手応えを口にした。
 金色の風は県の最高級品種として昨秋、市場にデビューした。市場や消費者の前評判は上々だったものの食味ランキングは上から2番目の「A」評価。前年の16年に登場して「特A」評価を得た銀河のしずくも17年産は「A」にランクダウンした。
 想定外の結果を突きつけられ、県内の農業関係者は今年、官民で取り組みを強化。農協単位の栽培指導会を毎月のように開いて品質の向上に努め、首都圏の取扱店に生産者が出向いて直接評価を聞いた。
 県県産米戦略室は「基本に立ち返ってコメ作りに励むきっかけになった。生産者の意欲も高まっている」と「特A」陥落を前向きに受け止める。
 岩手全域の作柄は8月15日現在「やや良」。日照不足や低温の影響があった昨年に比べ、今年は順調に推移している。
 北上市稲瀬地区で銀河のしずくを7ヘクタール栽培する千葉欣哉さん(57)は「品質には自信を持っているが、特A評価を受けないと競争のスタートラインにも立てない。各地で産地化が進む中、今が勝負どころだ」と気を引き締めた。


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2018年09月25日火曜日


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