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<気仙沼・防潮堤施工ミス>知事、造り直しに応じず 安全確保を重視

宮城県が造り直しをしないと最終判断した気仙沼市内湾地区の防潮堤=25日

 宮城県気仙沼市内湾地区の防潮堤高を県が誤って施工した問題で、村井嘉浩知事は25日の定例記者会見で、住民が求める防潮堤の造り直しには応じないと表明した。整備が遅れることで、地域の安全性確保や予算執行に影響が生じかねないと最終的に判断した。休止中の工事を近く再開し、本年度内の完成を目指す。
 村井知事は、理由として(1)街づくりの安全性確保の懸念(2)背後地での市の土地区画整理事業への影響(3)技術面の難しさ(4)入札不調となった場合のさらなる工事の遅れ−の4点を挙げた。
 防潮堤工事の事業費は年度をまたぐ「繰り越し」の手続きを2回続けた。3回目は認められないため、本年度中に事業を終える必要があるとして「(判断の)タイムリミットだった」と理解を求めた。
 村井知事は「住民に多大なる迷惑と心痛を掛け、深くおわびする」と重ねて陳謝。「ミスの原因や経緯などは誠意を持って説明する。設計、施工各業者、県職員は基準に基づいて適切に処分する」と述べた。
 菅原茂気仙沼市長と、住民団体「内湾地区復興まちづくり協議会」の菅原昭彦会長には同日午前、電話で方針を伝えた。2人から「納得したわけではない」との返事があったと明かし、「できるだけ早く出向き、おわびしたい」と話した。
 防潮堤を計画より22センチ高く造ったミスは3月に発覚。県は見た目の高さを抑えるため、背後地をかさ上げする対応案を提示した。造り直しを求める住民側との協議が平行線をたどる中、市はかさ上げ工事を先行実施する方針を明らかにし、21日に着手した。


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2018年09月26日水曜日


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