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<エアコン>仙台市教委、宮城県教委は導入明言避ける 対象校多数、巨額経費がネック

 宮城県内で小中学校へのエアコン設置を表明する自治体が相次ぐ中、対象校が多い仙台市教委や県立高を抱える県教委は普通教室への全面導入について明言を避けている。関係者から設置を求める声が強まるが、巨額な経費負担がネックとなる。

 「子どもたちの命がかかっている。早急にエアコン設置の決断をすべきだ」
 仙台市議会9月定例会で、複数の議員が市の対応を迫った。郡和子市長は「前向きに検討を進める」「やらないという選択肢はない」と答えたが、導入時期などの明言は避けた。
 市立小中184校の普通教室への設置率は1.6%。市教委は普通教室と職員室への整備費を107億8000万円と試算する。現在ある国の支援制度を活用しても、市の負担は90億円を超える。
 各教室に扇風機2台を置き、暑さをしのいだ宮城野区の小学校の教頭は「夏は下敷きであおぐ子どもや、汗をかきながら作業する職員が多かった」と話す。教職員は財源問題を理解し、半ば諦めているという。
 数少ないエアコンで猛暑をやり過ごした学校も。青葉区の小学校の教頭は「エアコンのある音楽室で1学級ずつ交代で通常授業を行い、集中力を持続させるよう工夫した」と語った。
 県教委も巨額な財政負担から導入方針は明らかにしていない。必要な整備費は概算で約70億円を見込む。
 エアコンは2017年4月現在、県立高70校の普通教室1391室のうち78室(5.6%)、音楽室などの特別教室2477室中、589室(23.8%)に設置している。
 県教委施設整備課の担当者は「特別教室への設置を優先している。設置していない学校もあり、全ての生徒が、特別教室にエアコンがある環境で過ごせるようにしなければならない」と強調する。
 国は19年度予算の概算要求にエアコン設置を含む公立学校の施設整備費を盛り込んだが、内訳は示されていない。
 普通教室が県内で仙台市に次いで多い石巻市。市教委の学校管理課の担当者は「他市町村より学校数が多く、財政的な負担が大きい。国の動向を見ながら総合的に判断したい」と語る。


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2018年09月26日水曜日


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