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日本米づくり、ベトナムに指南 宮城の交流協会がタイビン省と連携、来年から試験栽培

種もみを提供し、タイビン省関係者らと会談する村上さん(左から2人目)と鎌田会長(同3人目)=8月下旬、同省タイビン市(県日越交流協会提供)

 日本とベトナムの友好発展を目指し、宮城県内の中小企業者などでつくる県日越交流協会(仙台市)が、同国タイビン省での日本米生産の本格化に向け、同省と連携し、来年からコシヒカリとひとめぼれを試験栽培する。既に種もみを提供、農場を視察するなどしており、将来的な大規模生産も視野に準備を進めている。
 同協会によると、ベトナム北部の紅河デルタ地方に位置するタイビン省は農林水産業が盛んで、特にコメや野菜を中心とする農作物の生産は年100万トンを上回る。
 世界的な和食ブームを受け、2011年から海外輸出も見込める日本米の栽培にも取り組んでいるが生産量が伸び悩んでおり、同省はコメどころ宮城の栽培技術に着目。県などを通し同協会に協力を求めた。
 技術指導には、同協会会員で岩沼市の農事組合法人「野菜のキセキ」理事の村上和之さん(47)が当たる。村上さんは鎌田厚司会長と共に8月下旬に同省を訪れ、福島産コシヒカリの種もみ40キロと宮城産ひとめぼれの種もみ約40キロを提供した。
 試験栽培はこの種もみを使い、まずは1ヘクタール規模で来年2月にスタートする予定。試験栽培中、村上さんは日本とベトナムを行き来し、雨期と乾期がある現地の気候や二期作の影響、土壌成分の変化などを分析しながら収量増を図っていく。
 村上さんは「タイビン省はベトナム屈指のコメどころだ。日本米の生産が軌道に乗れば現地の研究機関と協力して、地元に合った品種の開発も可能になるのではないか」と期待を込める。


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2018年09月26日水曜日


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