宮城のニュース

<B2仙台 変革の時>(中)新社長奔走/矢継ぎ早に集客策

バスケットボール日本代表の試合会場でチームをPRする渡辺社長(右)=6月17日、ゼビオアリーナ仙台

 バスケットボール男子、B2仙台は29日に今季の開幕戦を迎える。オーナーが代わって初めてのシーズン。監督もリーグ屈指の実績を持つ桶谷大氏(40)に交代した。チーム、運営会社とも今季に懸ける思いは強い。仙台第3のプロ球団は大きな変革期を迎えている。(射浜大輔)

 「一緒にチームを大きくしていきましょう」
 新体制の球団で社長に就任した渡辺太郎(39)は、自らスポンサー獲得に奔走する。7月の就任以来、訪問した企業は50社を超えた。
 今季は大口スポンサーの一部が離れたが、小口を大きく伸ばした。継続企業の一部からも増額を取り付けている。スポンサー収入は昨季比約2割増の2億1000万円を目標に掲げる。
 プロ野球東北楽天を運営する楽天野球団の創設メンバーだ。フットワークが軽く、前例にとらわれない発想で球団に変化を与えている。
 リーグ戦は土日の2連戦が主体。ナイトゲームだった土曜は今季から昼間に変更する。ファミリー層の取り込みを図るためだ。
 ゼビオアリーナ仙台(仙台市太白区)を中心とした事業構想も描く。「交通の便が良く、マンションが次々と建設されて子育て世代も増えている。89ERSイコール(同区の)長町というイメージを定着させたい」。カメイアリーナ仙台(仙台市体育館)から、ゼビオアリーナ仙台への本拠地移転も検討している。
 7月下旬にはファンミーティングを開いた。球団創設14年目で初めての試みだ。「皆さんの意見を聞いて一緒により良い球団にしていきたい」と訴え、約2時間にわたり意見を交わした。
 シーズンシートを持つブースターからは、都合で観戦できない日のチケット引き取りを要望され、その場で対応を約束した。ファンクラブ限定イベントや先行入場復活などにも前向きな回答を示した。
 ファン層拡大にも躍起だ。仙台で6月にあった日本代表戦は会場に球団ブースを設けてPRした。宮城県南三陸町で初めてのキャンプも実施している。矢継ぎ早に手を打つところは、さすがスピード重視の楽天野球団出身と思わせる。
 それでも現状には満足していない。「スポーツに理解のある土壌に助けられているが、生かし切れていない」。コートの外での戦いが続く。(敬称略)


2018年09月26日水曜日


先頭に戻る