広域のニュース

<校庭仮設住宅>ようやく解消、被災自治体の担当者「子どもたち、伸び伸び使って」

仮設住宅の解体工事が進められている志津川小グラウンド=宮城県南三陸町

 東日本大震災で被災した岩手、宮城両県の沿岸部に残る学校校庭の応急仮設住宅が、2019年度末までにようやく解消される見通しとなった。復興庁による25日の発表を受け、被災自治体の担当者は「再び子どもたちに伸び伸びと使ってほしい」と環境整備に力を入れる考えを示した。
 岩手県内では復興庁が「8月末時点で校庭に仮設住宅がある」と公表した11校のうち、既に10校で入居者全員が退去し、仮設の撤去工事もほぼ終了した。残る大槌町吉里吉里中の仮設(80戸)でも、入居する2世帯の住宅再建にめどが立ち、本年度内に解体が始まる見通しとなった。
 町コミュニティ総合支援室の担当者は「仮設に適した公有地が少なく、(住宅再建のための)土地のかさ上げや団地造成に時間がかかってしまった」と説明。「生徒たちも『ようやく』という思いだろう」と気遣った。
 同県山田町の小学校2校では、昨年12月までに仮設の全入居者が退去した。住宅再建が間に合わなかった人は、町内の別の仮設に転居してもらった上で校庭の復旧工事を進め、両校とも今月から使用を再開した。
 町学校教育課の担当者は「少しでも早く震災前の環境に戻すため、入居者に協力してもらった。子どもたちに伸び伸びと使ってほしい」と話した。
 石巻市では石巻北高飯野川校第2グラウンドの仮設に、今月1日時点で19戸47人が暮らす。当初は19年9月まで入居が続くとみられていたが、住宅再建の予定がやや早まり、同年3月末には仮設が解消される見込みとなった。
 陸前高田市内では仮設を集約し、校庭の建物は17年度末までに原則閉鎖した。今年5月末までに全入居者が転出し、広田、米崎小の校庭は引き渡しも終えた。宮城県南三陸町の志津川小、志津川中のグラウンドにある仮設も入居者が全員退去。解体が進められ、本年度末までに校庭の復旧工事も終わるという。


2018年09月26日水曜日


先頭に戻る