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「ママ・キシダ」ケニアでの業績伝承 遠野出身の岸田さんが教科書に

子どもたちに岸田さんの業績を伝える菊池さん

 異国で「ママ・キシダ」と慕われた女性に今、改めて光が当たっている。
 遠野市出身で、ケニアの生活改善に取り組んだ岸田袈裟(けさ)さんだ。2010年に66歳で亡くなってから8年目の今年、小学校の道徳の教科書に取り上げられた。
 「びっくりしました」とめいの菊池弥生さん(64)がほほ笑む。先日、岸田さんの母校上郷(かみごう)小に招かれ、叔母の業績を語った。
 岸田さんが普及に努めたのが「かまど」。水を煮沸して殺菌することで乳幼児の死亡率が激減した。感染症対策に草履も広めた。
 「どちらも遠野に伝わる手作りの技術を持ち込み、材料も現地で調達できる素晴らしい支援でした」
 岸田さんも生前、遠野中で講演していた。聴講した生徒の中から青年海外協力隊員が誕生したことを、とても喜んでいたという。
 「一粒の種から世界へ」。岸田さんの言葉を児童たちに贈った菊池さんも思いは同じだ。「将来、国際協力で活躍する人に育ってほしい」と願う。(釜石支局・東野滋)


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2018年09月27日木曜日


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