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気仙沼・大谷海水浴場で砂浜清掃復活 住民50人参加、21年の遊泳再開へ一歩

砂浜に打ち上げられたごみを拾い集める参加者

 東日本大震災で被災し、遊泳できなくなった気仙沼市本吉町の大谷海水浴場で、地元住民が総出で砂浜を一斉清掃する震災前の恒例行事「浜清掃」が復活した。小学生から高齢者まで約50人が参加。環境省の「快水浴場百選」に選ばれた砂浜をきれいにした。
 同市大谷小が総合学習で漂着物を調査するのに合わせ、大谷公民館などが企画した。2021年夏の海水浴場再開に向け、地元の機運を高めるのが狙い。
 4年生約30人と住民有志が26日、幅約300メートルの砂浜を1時間かけて清掃。流木やペットボトル、漁具などを拾い集めた。
 斎藤遥希君(10)は「こんなに多くのごみがあるとは思わなかった。きれいになってすっきりした」と話した。
 浜清掃は1960年代から50年以上続いた伝統行事だった。美しい砂浜を海水浴客に楽しんでもらおうと、地元の子どもたちや漁師らが海開き直前に500人以上集まった。共同作業は地域のコミュニティーを形成する役割も担っていた。
 地元の漁師芳賀勝英さん(73)は「地元にとってお祭りのような行事だった。美しい大谷の砂浜を残すため、地域が一丸で取り組んでいた伝統を次の世代につなぎたい」と語った。
 海水浴場は70年代のピーク時には一夏で40万人以上が訪れた。2020年度まで宮城県の防潮堤工事が続くため、今は遊泳できない。
 大谷公民館の佐藤和明館長(62)は「今日はかつての浜清掃の雰囲気を思い出した。本格的な復活に向け、定期的に清掃活動を続けたい」と話した。


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2018年09月28日金曜日


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