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宮城・利府の文化複合施設建設、事業費膨張7億円増 五輪などの影響で人件費や資材費高騰

利府町文化複合施設の建設予定地。奥の建物は利府中

 宮城県利府町が2024年度の完成を目指し、整備を進める文化複合施設の事業費が当初計画より7億円膨らむ見通しとなった。増額分の一部を盛り込んだ18年度一般会計補正予算案が町議会9月定例会で可決された。20年東京五輪などの影響で、人件費や資材費が高騰したのが要因という。
 施設は、同町の県道仙台松島線沿いの約2.2ヘクタールに整備する。町は14年、近隣の施設を参考に用地取得や造成費などを含めた概算の総事業費を50億円と算出。工期を二つに分け、1期分の事業費を40億円とした。
 1期(16〜20年度)分として、公民館や図書館、430席の小ホールなどが入る鉄筋一部3階、延べ床面積約5200平方メートルの施設を建設。2期(21〜24年度)は800席の大ホールと郷土資料館を別に設ける。
 町は9月定例会で、1期分の事業費を4億円増やし、うち3億円を18年度に、残る1億円を19年度以降に予算化する方針を示した。細部を精査した結果、備品購入などで3億円が新たに必要になるとの見通しも明らかにした。
 町文化複合施設推進室は「人件費が25%増えた。震災や五輪だけでなく地価の上昇も一因」と説明する。
 事業費が増え、事業の先行きを危ぶむ声も上がる。ある町議は「(総事業費の)60億円超えは確実。事業費はさらに増える可能性が高く、2期を実施するか問題になる」と指摘する。
 町は、事業が施設建設だけとなる2期は、事業費を極力抑えたい考えだ。熊谷大町長は「文化交流拠点として必要な施設。運営が赤字にならないようにする」と話す。


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2018年09月28日金曜日


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