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<女川原発1号機廃炉検討>運転35年目迎え、延長経費など考慮し判断

廃炉が検討されている女川原発1号機

 東北電力の原田宏哉社長は27日の定例記者会見で、女川原発1号機(宮城県女川町、石巻市、出力52万4000キロワット)について「廃炉も具体的な選択肢として検討していく」と明言した。運転開始から35年目を迎え、さらなる運転期間の延長に伴う経費などを考慮し、最終判断する。東北電が原発の廃炉の可能性に言及するのは初めて。
 1号機は1984年に営業運転を始め、同社の原発4基の中で最も古く、国内で稼働する39基のうち8番目に古い。東日本大震災後、4基とも停止している。
 原田社長は、原子力規制委員会による女川2号機の再稼働審査が終盤を迎えていることに触れ「1号機は一世代前の設計で、2号機の審査の知見をそのまま反映できないものが出てくる。原子炉格納容器が小さいなど安全対策も難しさがある」と述べた。
 判断時期については「いつまでに判断するというものはない。経済性などを踏まえ、慎重に見極めていきたい」と説明した。
 東京電力福島第1原発事故以降、原発の運転期間は原則40年と定められ、規制委が認めれば1回に限り20年延長できる。ただ、事故後の新規制基準を満たすには巨額の安全対策費が必要で、事故以降、6原発9基(福島第1原発6基を除く)が廃炉を決めた。
 女川1号機は福島第1原発と同じ沸騰水型炉の「マークI」タイプで、福島を除く他社の4基は、いずれも廃炉が決まっている。
 東北電は残る3基のうち、女川2号機を2020年度以降、東通原発(青森県東通村)を21年度以降に再稼働させるため、規制委の審査への対応や安全対策工事が続く。女川3号機は審査申請の準備が進んでいる。


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2018年09月28日金曜日


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