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<女川原発1号機廃炉検討>「地元企業に影響」「駆け引きでは」懸念と臆測も

東北電力女川原発

 「地域経済への影響は避けられないだろう」。東北電力女川原発1号機(宮城県女川町、石巻市)の「廃炉検討」が伝わった27日、立地市町の住民の間に波紋が広がった。東日本大震災後、1号機と共に運転を停止している2号機の再稼働の行方が注視されるだけに、反原発運動に携わる団体からは「再稼働との駆け引きではないか」との懸念や臆測も出ている。

 「残念だ。女川原発と取引のある町内外の企業にも少なからぬ影響が出るだろう」。女川町の自営業男性(77)は原発の規模縮小の動きを不安視した。
 1号機は1984年の運転開始から35年目。町内の会社社長持田耕明さん(47)は「運転期間は原則40年というルールが示されている以上、仕方がない。(再稼働を)やるのかやらないのか、中ぶらりんな状態が一番良くない」と話した。
 石巻市の50代男性会社員は「思い切った判断だと思うが、将来、北海道の地震で起きたブラックアウト(全域停電)のようなことがなければいいが」と危惧した。
 反原発を訴える住民団体の多くは「廃炉は当然」と受け止めた。
 市民団体「放射能汚染廃棄物の焼却処分に反対する石巻地域の会」事務局長の日野正美さん(65)=石巻市=は「仮に2号機が再稼働してから1号機に着手しても、運転開始から40年を超える。(廃炉検討を)表明せざるを得なかったのでは」と推察した。
 市民団体「脱原発仙台市民会議」の篠原弘典共同代表(71)=仙台市=は「1号機は震災時も運転中で損傷が大きかった。廃炉するしかないと思っているので驚きはない」と語る。2号機の国の審査が終盤を迎える中での言及に「2号機の再稼働に向けたイメージづくりに利用しようとしているのではないか」と批判した。
 再稼働に反対する石巻市の50代主婦は「理由は何なのか。2号機の再稼働と引き換えではないか。これまで原発を動かさなくても電力は間に合っていた」と厳しく指摘した。


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2018年09月28日金曜日


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