宮城のニュース

<小動物と暮らす>カメレオン編/樹上生活 枝多く用意

成体は野菜や果物だけで飼育できるエボシカメレオン

 カメレオンはトカゲの仲間です。樹上性に属します。餌は、昆虫やピンクマウスなどを与えます。専門店でコオロギなどの昆虫を販売しているので、確保に困ることはないでしょう。
 カメレオンは、環境に応じて体を保護色に変化させることで有名ですが、私は足先の動きが好きです。とても器用で、樹上生活をするのには持ってこいの握り方ができます。
 木を登ったりするときのゆったりした動作は、慌ただしい日常の時間の流れとは逆行していて非常に癒やされます。ところが、餌を捕食するときには長い舌を素早く出して昆虫などを捕らえます。一瞬で口の中に収めるのです。顔の表情も面白く、顔を動かさずに飛び出た眼球で360度見回せます。
 エボシカメレオンという種類は、幼体の時は、コオロギなどの動物性タンパク質は必要ですが、1年くらいで成体の大きさになります。その後は、野菜や果物だけでも飼育できます。その他のカメレオンは動物性タンパク質をずっと与える必要があります。
 飼育環境は、ケージの中につかまりやすい木を入れてやるなど、できるだけ樹上生活に適したレイアウトにしてあげます。ケージの高さがあった方が、より多くの枝を用意することができます。紫外線灯や保温球、スポットライト、パネルヒーターは、前回のトカゲ編で書いた通り、必要です。水が大好きなので、水入れも必ず用意してください。
 爬(は)虫(ちゅう)類は小鳥ととてもよく似ているところがあります。どちらも卵を産み、肛門と尿道と排卵する出口が1カ所で、総排せつ腔(こう)といいます。爬虫類も小鳥も、メスだけでも卵を産むことがあります。
 たくさんの卵を卵管に詰まらせて、手術しなければ死んでしまう可能性もあります。この原因は過栄養で、メスの場合は特に、餌のやり過ぎに注意しなければいけません。
 私はカメレオンが大好きです。ゆっくりとした時間の流れを感じてみたい方には、ぜひ飼育をお勧めします。(獣医師・川村康浩)


2018年09月28日金曜日


先頭に戻る