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<原発事故避難者集団訴訟>福島地裁裁判官ら、浪江・津島地区で現地検証

津島地区の現状を確認する佐々木裁判長(左から2人目)=福島県浪江町(代表撮影)

 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域に指定された福島県浪江町津島地区の住民が国と東電に慰謝料の増額などを求めた集団訴訟で、福島地裁郡山支部は27日、現地検証を行った。佐々木健二裁判長ら裁判官3人が原発事故の影響を確認した。
 3人は津島小など11カ所を回り、避難を余儀なくされた原告らから原発事故前の様子などの説明を受けた。
 秋祭りが開かれるなど交流拠点だった津島稲荷神社では、福島市に避難する宮司の井瀬信彦さん(87)が対応した。検証終了後、井瀬さんは「地域が崩壊した現状を見てもらえた」と話した。
 津島地区の訴訟での現地検証は初めて。28日もあり、放置されたままの住宅など9カ所を回る。
 同訴訟の原告は地区住民の約半数に当たる669人。訴えによると、原発事故で古里を奪われて精神的苦痛を受けたとして、月額慰謝料10万円を35万円に増額することや、除染による原状回復を求めている。判決は2021年3月に出る見込み。


2018年09月28日金曜日


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