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<岩手・宮城内陸地震10年>被災で休業の佐藤旅館、秘湯再開へ一歩ずつ 来春に延期も焦らず準備

再開を前に、温泉施設の状態が確認された
ロビーで打ち合わせをする阿部社長(右)ら

 岩手・宮城内陸地震で被災し休業している栗原市花山の温泉施設「佐藤旅館」の再開に向け、現地で準備が進んでいる。当初10月14日としていたオープン時期は、計画の遅れなどで2019年春になる見通し。運営する同地区の太陽光発電施設管理会社花山サンゼットは「多くの人が集うぬくもりのある宿にしたい」と意気込む。

 施設は木造2階の11室。山あいの秘湯として人気を集めたが、内陸地震で源泉が枯れ、被害が大きかった建物の一部は解体を余儀なくされた。地震から丸10年の6月14日、同社と経営者が業務委託契約を結んだ。
 これまで建築士らが建物の状態を確認した結果、構造上の問題はなかった。地震後も経営者が小まめに手入れを続けていたため、温泉施設や座敷、居室はほぼ修繕せずに使えるという。
 資金は金融機関からの借り入れと中小企業庁の事業継承補助金を充てる。施設には起業家らの作業場「コワーキングスペース」を設ける予定。大学生らからサービス内容やイベントの在り方について意見を募ることも検討する。
 28日に関係者と現場を確認した同社の阿部幹司社長は「計画の遅れは残念だが、きちんとおもてなしできる施設にするには時間が必要だった。着実に歩を進め、地域内外の人が足を運ぶ地方創生のモデルのような宿にする」と力を込めた。


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2018年09月29日土曜日


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