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「森のイスキア」主宰 故佐藤初女さんの歩みに光 弘前で展示会、未発表原稿も

初女さんの未発表原稿(オザキマサキ/実行委提供)
佐藤初女さん

 悩みを抱えた人に食を通じて癒やしを提供する場「森のイスキア」(青森県弘前市)を主宰し、2016年に94歳で亡くなった佐藤初女さんの活動を紹介する「出会う 伝える 初女さん展」が27日、弘前市立百石町展示館で始まった。親交があった写真家らの作品や、東日本大震災直後に書かれた初女さんの未発表原稿などを展示している。10月1日まで。
 初女さんは1921年青森市生まれ。小学校教諭を経て、92年に岩木山麓の山荘に森のイスキアを開設した。問題を抱えた人たちを迎え入れ、悩みに耳を傾け、おむすびなどを振る舞い食卓を囲んだ。全国から初女さんを慕う人が集まり、「日本のマザー・テレサ」と呼ばれた。
 同展は初女さんの活動を支えてきた有志らでつくる実行委員会が主催。写真家や映像作家ら約40人が参加し、食を通じて生きることの大切さを説いた初女さんの活動を写真や映像で紹介している。初女さんが使っていた包丁やすりこ木など、遺品も多数展示している。
 未発表原稿は、東日本大震災直後に出版社の依頼を受け「震災の後の今私たち」と題して執筆。津波の被害に心を痛める友人を思い、「何が出来るだろうか考えた瞬間 『これをのり越えるは食ですよ』 シンプルな力強いことばにはげまされ道を示された思いでした」とつづっている。
 実行委の武田和子さん(49)=東京都=は「初女さんの活動が少しでも伝わればいい。初女さんを知らない人も展示会に来て初女さんと出会ってほしい」と語った。
 同展を訪れた弘前市の大学非常勤講師、櫛引康子さん(62)は「初女さんの手伝いをしていた。教えてもらったことを一つ一つ思い出すことができて良かった」と話した。
 時間は午前10時〜午後7時。入場無料。連絡先は実行委info@deautsutaeru.com


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2018年09月29日土曜日


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