秋田のニュース

<秋田新幹線>新ルートは8割トンネル 15kmほぼ直線

 JR東日本が検討している秋田新幹線の新ルート整備事業で、同社が対象区間の秋田県側で具体的なルートを想定した地質調査を実施していたことが分かった。山岳地帯の沢沿いに橋やトンネルが連続する現ルートの難所を避ける新ルートとなっている。岩手との県境をまたいで新たに建設するトンネルの延長は整備区間全体の8割以上の15キロに及び、ほぼ直線の形状を想定しているとみられる。

 河北新報社の情報公開請求に対し、東北森林管理局と秋田県が開示した資料から判明した。対象区間のうち県境から田沢湖駅(仙北市)までの区間は特に険しい山岳地帯。現ルートは谷底を縫うように走るため災害に弱く、難所とされてきた。
 開示資料によるとJR東は2016年7〜9月、仙北市内の国有林で爆薬を使って人工的に地震波を発生させ、地下の地質や地盤を調べる「弾性波探査」を実施した。
 弾性波探査はトンネルの建設ルートに沿って計測地点を決めて行われる。JR東による探査ルートは地図の通り。計8.1キロの探査ルートの0.1キロごとに発破点を設定し、計82カ所で計測した。
 計測地点の西端が田沢湖駅に近い生保内公園野球場の生保内川対岸にあり、秋田側のトンネル出入り口になるとみられる。計測地点をつないだ線が交差する箇所はトンネルのカーブと想定される。
 一方、岩手側について東北森林管理局は同様の地質調査を確認していない。JR東は赤渕駅(岩手県雫石町)の数キロ西の地点から県境までは、直線のルートを検討していることがこれまでに分かっている。
 JR東は昨年11月、両県に新ルートの整備構想を伝えるとともに、弾性波探査など15〜17年の地質調査結果も説明していた。同社は取材に対し「事業化が決まっていない段階で(新ルートの)詳細を説明することはない」と話した。

[秋田新幹線の新ルート整備事業]防災対策や安定運行を目的にJR東日本が検討している。対象区間は秋田新幹線が走行する田沢湖線赤渕−田沢湖間の18.1キロで、直線的で単線のトンネルを整備する。現在の最高速度80〜90キロを160キロに引き上げることを目指す。概算事業費は700億円、工期は10年程度。秋田−東京間が7分短縮され3時間半程度となる見通し。


関連ページ: 秋田 社会

2018年09月29日土曜日


先頭に戻る