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<楽天>田中、読み勝ち サヨナラ打

10回東北楽天2死一、二塁、右前にサヨナラ打を放った田中(25)を祝福する東北楽天ナイン(佐藤琢磨撮影)

 延長十回2死一、二塁、東北楽天の田中が右前へサヨナラ打を放つと、球場は大歓声に包まれた。「一塁ベースを回った後、どうすればいいか分からなかった。めちゃうれしいです」。人生初の殊勲の一打の喜びをかみしめた。
 冷静さのたまものだった。前打者の代打今江がコールされた後、「相手ベンチがそわそわしていた。実力差では自分との勝負になるはず」と敵陣を観察し、気持ちを入れ直した。
 読み通り今江は申告敬遠。打席での1球目は豪快に空振りしたものの変化球に狙いを定め、4球目の真ん中のカーブを仕留めた。平石監督代行は「追い込まれながらも失投を見逃さずよく打った」とたたえた。
 9月は前の試合まで打率1割8分8厘と不振を極め、2割9分あった数字は下降。新人王獲得の期待が重圧にもなっていた。だが、前日とこの日で4本の適時打を放ち、トンネルから抜け出した。要因はコーチ陣や同僚の助言と自身の精神面の成長にある。「1軍では(全て)相手の方が上と思っていた(春先の)頃を思い出した。開き直れた」と笑みを浮かべる。
 ホームでの連敗を7で止める貴重な一振りにもなった。平石監督代行は「ファンには申し訳ない気持ちでいっぱいだった。この試合中も優位に立てなかったが、最後に勝てて良かった」と胸をなで下ろした。本拠地での試合数は残り5。つらい思いをさせたファンに少しでも多くの白星を届けたい。(狭間優作)


2018年09月30日日曜日


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