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<気仙沼・防潮堤施工ミス>村井知事一問一答 造り直し「選択肢を提示したことは良くなかった」

地元住民らと会談後、報道関係者の質問に答える村井知事

 気仙沼市内湾地区の防潮堤高を県が誤って施工した問題で、村井嘉浩知事は1日、市役所で報道関係者の取材に応じた。県が住民に対応策として示した選択肢を巡り「当初から造り直しは難しかった。そういう選択肢を提示したことは良くなかった」と語った。一問一答は次の通り。

◎厳しい批判覚悟の上

 −理解は得られたのか。
 「(出席者から)合意なしで防潮堤の工事が進められるのは残念との意見があった。造り直しを求めないわけではない、との指摘も受けた。住民感情として納得する段階に至ってない」

 −合意なき工事再開は強行ではないか。
 「時間的な問題がある。事業が2回も繰り越しており、来年の4月以降は国費で工事できない状況まで追い込まれている」

 −県が示した三つの案の中から住民は「造り直し」を選んだ。
 「庁内で検討した結果だが、今思えば、造り直しを選択肢に入れることに無理があった」

 −知事自身の責任は。
 「過去の事例と照らし合わせて、誰がどのような形で責任を取るべきなのか検討していきたい」

 −不信感は根深い。
 「失った信頼を取り戻すのは大変だ。東日本震災でダメージを受けた気仙沼の発展のために一緒に知恵を出し、気仙沼に対する県の思いを理解してもらうことで融和が進むはずだ」

 −5月の住民団体の会合で述べた「(造り直しは)県民の理解が得られない」「サイレントマジョリティーはいる」との考えは不変か。
 「物事を判断する時には県全体の利益を優先する哲学がある。発言を訂正することは哲学に合わないので難しいが、言い方が適切ではなかったことは認める」

 −村井県政に汚点を残す結果になったのでは。
 「厳しい批判があるかもしれないが、覚悟の上で決断をしたということだ」


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2018年10月02日火曜日


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