
復興の先見詰める拠点に 震災で全壊した女川町役場、新庁舎が開庁



東日本大震災の津波で全壊した女川町役場の新庁舎が完成し、開庁式が1日、現地であった。新たな町の拠点を核に、復興まちづくりを推し進める。
約80人が出席。須田善明町長は「震災後、さまざまな課題を抱える町民も多い。笑顔で過ごせる町をつくるための新たな拠点としてスタートしたい」とあいさつ。関係者がテープカットし完成を祝った。
新庁舎は、座席数412のホールと蔵書約8万冊の図書室を備える生涯学習センターと保健センター、子育て支援センターを併設。住民サービスを一元化し、利便性の向上を図る。
庁舎入り口は住宅が並ぶ高台側と、商業施設がある低地側にそれぞれ設け、二つのエリアをつなぐ。女川湾に面する東側に大きな窓を配し、海との一体感を演出した。
町は2011年7月から旧女川二小駐車場に設けた仮設庁舎で業務を行い、9月25日に新庁舎で業務を始めた。
2018年10月02日火曜日