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教員研修に大学生も参加 宮城県教委、採用前から養成に力

研修で授業案作りに取り組む教員と大学生

 宮城県教委は本年度、教員を目指す大学生の養成に乗り出した。学生が教員研修に参加し、授業案作りの指導を受けるなどして教職への理解を深める試み。学生には「教壇に立つイメージがつかめた」「教育実習だけでは分からない生の声を聞けた」などと好評だ。

 県内の小中学校、高校の教員らを対象に、仙台大(柴田町)で9月19日にあった保健体育科の研修会。若手や中堅の教員約30人に仙台大の学生約20人が加わり、3グループに分かれて意見を交換した。
 学生たちは「運動が苦手な生徒をやる気にさせるにはどうすればいいか」「専門外の部活動は、どう指導するのか」「不安は保護者。どう対応しているか」などと疑問をぶつけた。教員は経験談を語るなど、ざっくばらんに応じた。
 教員と学生は2〜4人のグループに分かれ、バスケットボールの授業案作りにも挑戦。仙台大4年雁田泰成さん(21)は「どう教えればいいのかヒントをもらい、ためになった。教員として働くイメージが明確になった」と話した。
 現場の教員も刺激になったようだ。大河原町大河原中の小林ゆり教諭(34)は「自分の中で授業はこうあるべきだと凝り固まっていたが、新しい考えやアプローチの仕方に触れ、さらに勉強しないといけないと思った」と振り返る。
 教員を志望する大学生の養成は2016年の教育公務員特例法改正を受けた取り組み。教員の資質向上に向け、「養成、採用、研修を一体的に充実させる」ことが求められた。県教委は本年度、県内4大学で連携協力協定に基づき、学生参加の教員研修を実施した。
 研修を企画した県総合教育センターの担当者は「学生は教員が努力する姿を見てモチベーションを高めてほしい。教員にとっては学生を指導することで自らの資質向上につながる。ウィンウィン(相互利益)の研修だ」と力を込める。


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2018年10月03日水曜日


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