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東北大大学院と女川町がナマコ増殖で共同研究

高級食材「横浜なまこ」としてブランド化を図った青森県横浜町の水揚げ。東北大と宮城県女川町もナマコの増殖に向けて研究を進める

 東北大大学院農学研究科と宮城県女川町は、高級食材として海外で人気が高いマナマコの増殖を目指し、稚ナマコの安定的な生産と陸上完全養殖の実現に向けた共同研究に取り組む。町の新産業創出を視野に事業化につなげたい考え。
 両者は1日、東日本大震災からの復興や産業振興、教育・研究活動の発展に関する連携協定を締結。協定に沿い、共同研究に関する覚書を取り交わした。
 共同研究では新技術を活用し、稚ナマコの外敵である動物プランクトン「コペポーダ」を駆除。安定生産の技術を開発する。来年中にも2〜3センチに成長した稚ナマコをカキやホヤの養殖場の底に放流し、複合養殖生産の可能性を検証する。
 より収益性の高い養殖方法の研究にも着手する。エゾバフンウニのフンがナマコの餌になる点に注目。稚ナマコと同じ水槽で育てる陸上混合養殖の確立に向けた試験研究を進める。
 同研究科の木島明博教授は「ナマコは高値で取引される。研究の成果を事業化できれば女川に新たな産業体系を生み出せるのではないか」と話した。
 協定の締結式は、同町の同研究科付属複合生態フィールド教育研究センターであった。牧野周研究科長は「町と大学の相互発展につながる実りの多い取り組みにしたい」と述べ、須田善明町長と協定書を交わした。


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2018年10月03日水曜日


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