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<楽天>好機に強い打者必要/石井GMに聞く再生の鍵

チームづくりへの思いを語る石井GM=千葉市のZOZOマリンスタジアム

 東北楽天の石井一久ゼネラルマネジャー(GM)が9月1日に就任後してから1カ月。パ・リーグ最下位に沈むチームの現状分析や、来季の指導体制、ドラフト戦略などの構想を聞いた。(聞き手は中村紳哉)

<内田は来季30本>
 −イーグルスの印象は。
 「現時点でチームは最下位にいるが、田中がレギュラーポジションを奪い、内田も来年は本塁打30本を期待できる打撃を見せるなど可能性を秘めた選手が多い。選手の努力次第では反対の順位になれる」

 −足りない部分は何か。
 「チームの軸となる野手が手薄だ。田中、島内ら出塁率が高い選手を生かすためには、本塁打だけでなくチャンスに強い打者が必要。それで状況は一変する。先の塁を目指す走塁の意識で得点能力も上がる」
 「投手は若く特徴を持った選手がいる。森原は制球が良く力強い球を投げる。ストライクゾーンに来る変化球の弱さを改善できれば、良い抑えになる可能性がある。森は6年目だが、まだ成長していない。癖のある球を投げるので、それを生かすことを自分で考えないといけない」

<強化へ2軍重要>
 −就任会見では2軍の重要性を強調していた。
 「毎年優勝争いができるような強いチームの土台をつくるには2軍が重要だ。1軍と2軍の指導方針が違ってはいけない。チーム全体で同じビジョンを共有して一人の選手を育てなければならない」
 「粘り強い野球をするという目標を立てたら、監督、コーチはそこから逆算し、それぞれが今何をすべきかを考えて指導する。それができる指導者を育てるのも自分の役目だ」

 −来季の監督選びは進んでいるか。
 「1軍の監督候補は何人かいる。しっかり人選をしたい。平石監督代行は大学、社会人を経験し、プロのやり方も学んでいる。どういうポジションに就くかは分からないが、一流の指導者になってもらいたいという思いはある」

 −補強に関する考えは。
 「外国人選手やFA(フリーエージェント)選手の獲得は一度の優勝をしたいからではなく、強いチームの土台をつくる猶予を得るためという考えだ。1軍の戦力が安定しないと入れ替えが頻繁になり、2軍で腰を据えた育成ができない。将来を担う卵を2軍でぐつぐつと煮込む中で、崩れやすい半熟のまま1軍に上げたくはない。それでは強いチームにならない」

 −ドラフト会議が迫っている。
 「過去を見ると投手を多く取っている。今年は野手にも力を入れたい。特にチームの中心となる選手を獲得したい。投手は先発ローテーションを担える選手に入ってほしい。入団した選手は責任を持ってしっかり育てる」

 −東北のファンにメッセージを。
 「現役時代から仙台のスタジアムから見える風景が好きだった。今は12球団で一番のボールパークだと思う。東北のファンは野球に熱心で、この順位でも大勢の人がスタンドに詰め掛けてくれる。その人たちに恥をかかせないように、一年を通してプライドを持った試合ができるチームにしたい」


2018年10月03日水曜日


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