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<合戦原遺跡>東日本大震災の復興事業で出土 線刻壁画の移設大詰め 多彩な図柄で話題、11月一般公開へ

山元町に戻った線刻壁画。中央に人物が描かれ、葉のような模様(人物の左側)などがある

 宮城県山元町の合戦原遺跡の横穴墓群で出土し、人や動物、葉など東北でほとんど例がない多彩な図柄で話題になった線刻壁画が京都市での加工作業を終え、町歴史民俗資料館で展示準備が進められている。水分が多く、砂など多様な土質の壁画の移設は全国的に例がない。11月3日から一般公開される。
 壁画は高さ約1.6メートル、幅約3.8メートル。2016年5月、ブロック状の13個に分割して遺跡から運び出され、翌6月に加工作業のため京都市内に移された。ブロックは展示しやすいように厚さ約1センチまで削られ、接合された。今月1日、資料館に運び込まれた。
 移設作業は現場から切り出す際の保護薬剤の選定などで困難を極めたが、奈良文化財研究所(奈良市)や東北歴史博物館(多賀城市)などの協力で実現した。
 壁画は東日本大震災の復興事業に伴う発掘作業で、7世紀後半〜8世紀前半の有力者の墓から出土した。


2018年10月04日木曜日


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