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<大学共通テスト>先手必勝!対策早くも過熱 仙台圏の予備校、高1向け講座活況

新入試対策の特別講座で意見を出し合う高校生=8月下旬、仙台市青葉区の河合塾仙台校

 大学入試センター試験に替わって2020年度に始まる「大学入学共通テスト」を巡り、仙台圏の予備校や高校の動きが早くも過熱気味だ。受験対象となる高校1年向けの「対策講座」を開くほか、先々を見据えて学力の底上げを図るなどしている。
 共通テストについて、文部科学省は実施方針で「知識・技能を十分有しているかの評価も行いつつ、思考力・判断力・表現力を中心に評価を行う」と示している。
 大手予備校の河合塾仙台校(仙台市青葉区)で8月下旬、この実施方針に即した高1、高2対象の特別講座があった。架空の老舗ホテルが抱える課題を参加者が話し合い、解決策を発表するという内容だった。
 約3時間の講座を終えた公立高1年の女子生徒(16)は「意見をまとめる良い機会になった。大学入試がどうなるか分からないので早めに対策を取っている」と語った。
 仙台校の現役生コースは新たに記述式問題が課される国語を中心に、高1の受講生が昨年度比で1割増えた。英語は共通テストで導入される「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測る民間検定試験に対応している。
 他校も同様で、駿台予備学校仙台校(宮城野区)と進学プラザグループ(若林区)も高1の受講者が1割増えたという。
 東北学院中・高(宮城野区)は夏休み中、中1から高1までを対象にスピーキングに力を入れた英語の集中講座を開いた。本年度に行う中学と高校の推薦入試から、英検取得者を優遇する。岩上敦郎高校担当副校長は「大学入試で英語が重視されるのを先取りする」と強調する。
 英語で導入される民間検定試験に関し、東北7国立大の対応は出そろっていない。岩手大、秋田大、福島大は民間検定試験の結果を加点する方針で、宮城教育大は結果の提出を出願要件とするが詳細は未定。東北大、山形大、弘前大は方向性を検討している段階だ。
 東北大入試センターの倉元直樹教授は「受験生の混乱を避けるため、現在の高2、高3の入試対策とそう変わらないようにしたい。落ち着いて正式発表を待ってほしい」と呼び掛ける。

[大学入学共通テスト]初回は2021年1月の予定。当面はセンター試験と同様、6教科30科目。従来型のマークシート式に加え、国語と数学I、数学I・Aで記述式問題を導入する。英語はマークシート式と「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測る民間検定試験が4年間併存し、25年1月実施から民間試験に全面移行する。


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2018年10月04日木曜日


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