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<特区保育園不明朗会計>「仙台市は監督強化を」市議会で批判相次ぐ イメージ悪化に懸念も

 仙台市が国家戦略特区を活用し都市公園内に整備した中山とびのこ保育園(青葉区)の不明朗会計処理問題を巡り、市議会9月定例会で市の指導強化を求める声が相次いでいる。保育所を都市公園に設置した全国初の取り組み。待機児童削減に一役買っていただけに「特区や保育園まで悪く見られる」と懸念する声が上がる。

 「運営法人のずさんな会計が、保育園のイメージを悪くする。きっちりと監査し、指導する必要がある」。9月18日にあった市議会の健康福祉委員会で市議が市に苦言を呈した。
 運営する社会福祉法人「中山福祉会」を巡っては、勤務実態のない職員への給与、保育園の運営とは直接関係がない不明朗な支出などが明らかになっている。
 保育園は、国家戦略特区のメニューの一つだった都市公園法の特例措置を利用して整備された。期待を受けて開園した保育園の問題に、議会内には「良い試みだからこそ市の監督責任が問われる」との声が強い。
 ベテラン市議は、市が保育園に支出した1億円以上の運営費や補助金を挙げ、「事実関係を明らかにし、必要であれば返還を含めた厳正な対処を行うべきだ」と指摘。別の市議は「事業者の選定も運営も、特区という趣旨を踏まえて、慎重にしなければならないはずだ」とくぎを刺した。
 法人と顧問契約をしている会計事務所の男性が法人の監事を務めた問題では、市が昨年から「不適切」として、繰り返し改善を求め、男性は監事を辞任した。
 法人監査を担当する健康福祉局の舩山明夫局長は「市が受けている説明と異なるところがある」と強調。聞き取り調査を通じ、事実関係の解明を進めている。
 保育施設の運営を所管する市認定給付課は「保育園自体の環境は良好。保護者の評判は高い」と説明する。市は「会計処理問題は、特区制度とは直接関係がない」(プロジェクト推進課)と、あくまで法人内部の問題との考えを強調した。


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2018年10月04日木曜日


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