宮城のニュース

<気仙沼・防潮堤ミス>「造り直し」議論先送り 住民団体が対応協議、知事の責任明確化など要求へ

 気仙沼市内湾地区の防潮堤高を宮城県が誤って施工した問題で、県が住民の合意を得ずに防潮堤の工事を再開したことを受け、同市の住民団体「内湾地区復興まちづくり協議会」は4日、今後の対応を協議した。防潮堤の「造り直し」について結論を出すかどうかの議論は先送りし、まずは責任の明確化などを県に求める方針を決めた。
 菅原昭彦会長が、1日に気仙沼市を訪問した村井嘉浩知事が安全性の確保や街づくりの遅れへの懸念などを理由に、住民が求める造り直しに応じない方針を説明したことを報告した。
 協議会メンバーや魚町、南町の地権者からは「住民の意見を聞かずに見切り発車した県の姿勢は許されない」「われわれはもう諦めるしかないのか」「知事の責任はどうなっているのか」などの意見が出された。
 菅原会長は、(1)速やかに原因の経過と責任の所在を明らかにする(2)県と地元が一緒に街づくりを考える組織の設置(3)土地区画整理事業を遅れさせない−の3点を県に求めることを提案、地権者らが了承した。
 防潮堤の「造り直し」についても話し合ったが、「県に対する疑念が払拭(ふっしょく)されない中では議論できない」として結論は出さず、三つの提案に対する県の対応を見た上で改めて協議する方針を確認した。
 菅原会長は「現段階では、住民の県に対する不信感と疑念は残ったままだ。県との溝が埋まらない限りは、造り直しを求めるかどうかを議論する状況にはならない」と話した。


2018年10月05日金曜日


先頭に戻る