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<仙台市>人事委員案の提出断念 9月定例会 欠員が長期化

 仙台市が5日の市議会9月定例会最終日に、市人事委員会委員の選任議案を提出しないことが4日、分かった。候補者の弁護士への異論が一部市議に根強く、「全会一致で同意を得られる見込みがない」と、同定例会への提出を断念した。
 人事委員会は9月27日に現職が任期満了を迎え、3人のうち1人の欠員が続く。後任の人事案を任命権者の市長が提出せず空席になるのは異例。市は12月定例会での提出に向けて再調整を急ぐが、異常事態は長期化する。
 市は当初、9月4日の定例会開会日に議案を提出すると記者発表したが、当日になって取り下げた。郡和子市長は「同意を得られる環境に至らず、もう少し時間が必要だ」と説明した。
 関係者によると、候補者は仙台弁護士会が推薦した人物で、同弁護士会長や日弁連副会長などを歴任。1990年代に仙台市民オンブズマンの一員として、市を相手にした複数の民事訴訟で原告代理人を務めた。
 市議会の一部で、この経歴に「公平中立が求められる人事委員にふさわしくない」と異論が噴出した。約1カ月間の会期中、市幹部が候補者としての妥当性を説明して回ったが、不調に終わった。
 市幹部は「人事委員会が本来の役割を発揮するには、委員の選任にしこりを残せない」と全会一致で同意を得る必要性を強調。「結果的に欠員を生じさせたことは、反省しなければならない」と語った。
 今後に関しては「仙台弁護士会に一連の経過を説明した後、人選については改めて考えることになる」と述べ、候補者の差し替えも選択肢に入れ、対応を検討する方針を明らかにした。


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2018年10月05日金曜日


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