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<Eパーソン>「樹脂窓」浸透に注力/YKKAP 沢田雅稔 東北支社長

さわだ・まさとし 東北学院大卒。1982年入社。ルート営業推進部長、東北支社副支社長などを経て2015年4月から東北支社長。八戸市出身。

 建材大手YKKAPが東北の一戸建て住宅で、樹脂製フレームの「樹脂窓」の浸透に力を入れている。従来のアルミ製フレームなどに比べ断熱や遮熱、機密性に優れ、住環境改善や省エネに効果があるという。同社東北支社の沢田雅稔支社長(59)に販売の現状や展望を聞いた。(聞き手は報道部・高橋公彦)

 −東北で樹脂窓の一戸建てが増えている。
 「樹脂窓は2009年に東北で初めて発売した。製造は当社の東北製造所(大崎市)が手掛けている。東北の11年の採用割合は27%だったが、工務店などへの売り込みが奏功し、昨年は44%に上昇した。今年は50%まで押し上げたい」
 「これまで多かった単板ガラスのアルミ窓を複層ガラスの樹脂窓に変えると、断熱性能は約4倍に上がる。熱の伝わりにくい窓は室内の結露も防げる上、遮熱性も高いため、夏場は室内の温度上昇を抑えることもできる」

 −一戸建て以外への樹脂窓の展開は。
 「ホテルなどにビル用の樹脂窓を広げたい。訪日外国人旅行者(インバウンド)が増加しているが、ホテルに宿泊した外国人から『日本の部屋は寒い』という声が多く寄せられ、一部のホテルは樹脂窓を導入し始めている。その需要に対応したい」

 −シャッターの売り込みにも力を入れている。
 「統計データによると、全国では物件の約60%の窓にシャッターか雨戸があり、防犯意識の高い関東では80%を超えている。東北は3〜4%で、ほとんど普及していない」
 「シャッターを窓に取り付けることで防犯はもちろん、断熱性が上がるし、西日など日差しを遮ることもできる。実験を繰り返して冬場の凍害への対応もできた。東北でも樹脂窓にプラスして売り込みたい」

 −東日本大震災の被災地では住宅建設の復興需要が収束した。
 「東京五輪がある20年が一つの変わり目だ。それ以降は、現在からさらに15%ほど需要が落ちるだろう。新築だけでなく、リフォームや改築にも力を入れる。古くなったドアを断熱性能の高い製品に交換するなど、顧客のニーズをくみ取って売り上げを確保したい」


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2018年10月05日金曜日


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