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亘理伊達家の宝物、故郷に帰る 6日から特別展、北海道開拓の苦労伝える

亘理町では初公開となる亘理伊達家のひな人形。女びなの赤いはかまが、北海道開拓時の物不足を物語っているとされる

 戊辰戦争で領地を失い明治初期に北海道に移住した仙台藩の亘理伊達家が故郷を離れる際に携えた品々の特別展示「亘理伊達家の宝物」が6日、宮城県亘理町郷土資料館で始まる。亘理伊達家初代当主成実(しげざね)の生誕450年を記念しており、北海道伊達市教育委員会の所蔵品約60点が披露される。開拓時の困窮の中でほころびを直したとみられるひな人形や、成実の甲冑(かっちゅう)、伊達政宗の書状などが目玉となる。
 ひな人形は移住を決断した第14代邦成(くにしげ)の義母貞操院が大切にしていたとされる品から5対を選び、亘理町で初公開する。寛永雛(びな)、享保雛など江戸時代の流行が一目で分かる貴重な物だが、全ての女びなのはかまが上の衣装とは異質な赤い布で作られている。貞操院が物不足の中で着物を作り直したためだと伝えられている。
 成実の甲冑は現存する2領を展示する。亘理町で2領同時に見られるのは初めてだという。書状は政宗が自身の九男で亘理伊達家第2代となった宗実(むねざね)や成実に宛てた物などを公開する。宗実宛ての書状はわが子への愛情にあふれており、政宗の人柄が分かる内容となっている。
 町郷土資料館によると、戊辰戦争に敗れた亘理伊達家は北海道移住の費用捻出のために多くの書画や家財道具を売却した。一方で、政宗や成実に関する資料、先祖代々の武具は守り通したという。
 資料館の担当者は「海を渡って伊達市で引き継がれてきた亘理伊達家の宝物をぜひ見ていただきたい」と話す。
 11月25日まで。午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)、月曜と10月26日休館。入場料は一般200円、高校生以下無料。


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2018年10月05日金曜日


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