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<にゃんとワンポイント・実践編>動物の「終生飼養」 愛情と感謝を込めて

どうぶつフェスタで、倒壊家屋の模型から人を探し出す実演をする災害救助犬。会場では、働く動物たちの仕事ぶりが紹介された=仙台市青葉区の勾当台公園市民広場

 私たちは動物から大きな恩恵を受けています。
 例えばペットを飼うと(1)孤独感が低下して自己肯定感が増す(2)世話や散歩で運動機能の改善が得られる(3)動物を通じて人との交流が盛んになる−などの効果があると、研究で明らかになっています。
 動物たちのかわいい、おもしろいしぐさは、テレビやネット動画でも大人気ですよね。笑ったり、いとおしく思ったり、人同士の関係も和やかになります。
 恩恵はもちろんペットオーナーだけではありません。私たちが普段口にする肉、卵、乳製品などは全て動物からのいただき物です。医術の発展も、実験動物の尊い犠牲の上に成り立っています。動物との共存は、地球環境の保全にもつながります。動物がいなくなると、森は現在の姿を保てないのです。
 動物と関わる獣医師会や行政も、ペットの愛護や災害対策など、さまざまな事業に取り組んでいます。仙台市獣医師会は動物愛護週間中の9月24日、仙台市で「どうぶつフェスタ in MIYAGI」を開きました。宮城県獣医師会と共催、市や県の後援です。動物との触れ合いや獣医師の職業体験などを通じ、参加された方はきっと、楽しく感じられたことと思います。
 2013年には、仙台市と市獣医師会が「災害時における動物救護活動に関する協定」を結びました。災害発生時、獣医師たちが被災動物の応急処置や保護、避難所への物資の提供などを行うことを盛り込んでいます。
 近年は大災害が各地で発生しています。ペットを飼っている方は万一の時に備えていますか? 被災の可能性は誰にでもあります。ペットと共に、安全に避難できる準備を、普段からしておきたいですね。
 最後に、ペットが亡くなったときの手続きを知っておきましょう。犬は動物管理センターまたは保健所への死亡届が必要。猫は届け出不要です。遺体はペット斎場で個別火葬しお骨を引き取るか、合同火葬でお願いすることができます。引き取ったお骨は公営・私営のペット霊園に納めるか、ご自宅で保管されることもあります。
 最期まで大切に飼う「終生飼養」は動物愛護法で決められた飼い主の義務ではありますが、愛情と感謝の気持ちを込めて送ってあげたいですね。(獣医師)


2018年10月05日金曜日


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