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<高校生のシゴト力>宮商デパート/支える人たち 変化掲げ柔軟な発想促す

販売会に向け、テナント運営について話し合う宮古商高の生徒=9月20日、宮古市磯鶏
山崎明仁教諭
島香友一さん

 宮古商高の山崎明仁教諭(39)は5年前から宮商デパートを担当し、「活動を通じて成長が見える」と頑張りを見守ってきた。
 仕入れから経理まで一貫して経験する宮商デパート。体験型の学習を通じて、授業での学びを深める。「コミュニケーション能力や企画、段取り力など、社会に出たとき必要な力が身に付けられる。商業の学びの集大成になる」と意義を強調する。
 販売会は、毎年10月に2日間の日程で開催。「初日はだいたい失敗するが、2日目は良くなる。悪い点を改善しようとする姿勢を大事にしたい」と語る。
 宮商デパートは、1年間を通した取り組み。最初は生徒間のコミュニケーション不足で課題に直面する場面もあるが、3年生が下級生を引っ張って壁を乗り越える姿は頼もしい。
 年末の株主総会では、その年の改善点について熱い議論が交わされ「お客さんに喜んでもらおうと熱心に取り組む生徒が増えた。他の人の喜びを通して成長できるというのが、子どもたちにとって大切なこと」とうなずく。
 担当教員として「変化」を目標に掲げ、「現状維持では駄目。常に新しいことを考えて、お客さんに喜んでもらわないといけない」と、生徒に柔軟な発想を促すつもりだ。
 宮商デパートでは、プライベートブランドの商品も人気を集める。宮古市千徳の水産加工業丸友しまかの島香友一専務(39)は2016年、地元の良さを伝えたいという生徒の熱意に触れ、同市の海の幸を使った「旨海丼(うまみどん)」を共同開発した。
 生徒には具材によく絡むたれの試作を担当してもらい、毎週のように打ち合わせを重ねた。途中、台風10号豪雨で会社が浸水被害に遭ったが、「真面目に取り組む生徒の熱意もあり、何としてでも商品を完成させたかった」と、会社の復旧と並行して開発を進めた。
 「高校生は自分たちにはない感覚を持っているので、いい刺激になった。卒業後もいつかは宮古に戻ってきて、地元を盛り上げてほしい」とエールを送る。


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2018年10月07日日曜日


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