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<八戸漁船転覆>遺族側、国に再調査を要請「大型高速船による人為的な波の可能性」

 青森県大間崎沖で2017年2月、青森県八戸市の八戸みなと漁協所属の小型イカ釣り船「第78正栄丸」(19トン)が転覆した状態で見つかり、乗組員2人が死亡、2人が行方不明になった事故で、遺族側が国土交通省運輸安全委員会に原因の再調査を要請していたことが7日、分かった。
 自然に起きた三角波で転覆した可能性を示唆する運輸安全委の調査結果に対し、遺族側は独自調査を基に「大型高速船による人為的な波が原因の可能性がある」と反論。転覆した場所も大間崎沖ではなく、日本海と主張している。
 運輸安全委が今年2月に作成した事故調査報告書によると、転覆した状態の第78正栄丸は昨年2月10日午後1時50分ごろに見つかった。事故原因は「大間崎東方沖を航行中、風力7(風速約14〜15メートル)の東南東風が吹く状況下、転覆したと考えられる」と指摘した。
 死亡した船長=当時(53)=の妻の代理人を務める秋山満海事代理士(仙台市)は、当時の海流や船体の痕跡などから「日本海で、左舷側を至近距離で航行した大型高速船による波を受けて転覆し、大間崎沖まで漂流したと考えるのが妥当」と説明する。
 妻は今年4月、事故発生場所の根拠が不十分などとして報告書の一部削除を求め、国交相宛てに質問状を提出。秋山氏も1日、運輸安全委函館事務所(北海道函館市)に独自調査の結果を伝え、再調査を求めた。
 元海上保安庁職員で事故調査の経験が豊富な秋山氏は「報告書は臆測で書かれており、操船ミスだと思われてしまう。4人の犠牲が将来の事故防止につながるように正確な記載を求めたい」と話す。
 同事務所は取材に「再調査を検討するほどの情報は確認できていない」と答えた。


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2018年10月08日月曜日


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