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北上特産「二子さといも」GI登録 品質向上へ栽培指導、ブランド強化へ一丸

二子地区の「いものこまつり」
出荷の時期を迎えた「二子さといも」

 岩手県北上市の特産「二子さといも」が、農産物や食品の地域ブランドを守る農林水産省の地理的表示(GI)保護制度の対象に登録された。二子地区の生産者が栽培方法を代々受け継いできた、今が旬の食材だ。市全域に栽培が広がる中、品質のさらなる向上を目指す。
 二子さといもは赤茎の子芋を食べる品種で、味が濃く、滑らかな食感が特長だ。北上川の氾濫で形成された肥えた土壌が広がる二子地区を中心に、今では市内約130の生産者が約40ヘクタールで栽培するようになった。
 GI登録は生産者らでつくる「二子さといも協議会」が昨年8月に申請し、今年9月末に認められた。
 9月上旬に出荷が始まった今年の二子さといもは、高温少雨の影響で小ぶりとなったが、品質は上々という。二子地区で9月30日に収穫祭があり、サトイモやいものこ汁を販売して出来秋を祝った。
 花巻農協北上地域野菜部会さといも専門部長の高橋豊さん(62)は「GI登録で知名度が上がる。農家の安定収入につなげる取り組みを進めたい」と話す。
 二子地区では300年前からサトイモを栽培してきたが、近年は高齢化で後継者が不足。一方、コメの生産調整(減反)に伴う転作により他地区でも栽培が始まり、品質のばらつきが課題になっている。
 協議会は栽培指導会を開催して質の向上を図るとともに、東京でのイベントに出展するなどしてブランド発信力の強化に力を入れている。
 協議会長の小原富美雄さん(53)は「土壌や気候が違う中、いかに収量を上げ、品質を高めるかが重要だ。『やっぱり二子さといもはおいしい』と言ってもらえるように取り組みたい」と意気込む。


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2018年10月08日月曜日


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