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<プロ育成学科拝見 仙台・専門学校>(2)整備士 技術の多様化に対応

実習に取り組む生徒たち。留学生を交えてグループで作業を進める

 客室乗務員(CA)やゲームクリエーター、整備士。かつて憧れた職業の数々がある。仙台圏には、そんな専門職の養成をうたった専門学校も数多い。どんな学科があり、どんな授業を行っているのか。訪問してみた。

◎赤門自動車整備大学校2級自動車整備士科

 つなぎの作業服を着た生徒が変速機の整備に取り組む。機械部品がぶつかる金属音と指導の声が教室に満ちる。足を踏み入れると、全員が作業の手を止めて一斉に起立、脱帽。「こんにちは」。元気な声に圧倒された。
 学科は自動車エンジニアの育成を目的に1972年に開設された。2年課程で授業時間は計約2500時間。6割を占める実習で自動車部品の解体や組み立てを行う。
 全課程を修了すると国家試験の実技が免除される。卒業生の多くが自動車メーカーや整備工場に入り、整備士として活躍している。
 担当教員の一人、村上哲郎さん(59)は「修理はできて当たり前。顧客に不安を与えない対応が大事」と話す。部品を粗雑に扱うことがないよう、細かく指導する。
 村上さんにとって、整備士は「車を通して人と接する仕事」。学科では、生徒たちのコミュニケーション能力やマナーの向上にも力を注いでいるという。
 昨年から留学生の募集を本格化させた。今年の1年生の半数がアジア圏を中心とする外国籍だ。各国で日本車の普及が進んでいることが背景にある。スリランカ出身のサマンタさん(35)は「いずれ電気自動車やハイブリッド車の修理技術も習得したい」と意欲を燃やす。
 自動車の電子化に伴って整備士に求められる知識、技術は多様化している。村上さんは「データ解析や電気関連の授業も増やしていかなければ」と、業界の行く末を見据えた。(報道部・荘司結有)

[メモ]学校の住所は仙台市青葉区川内川前丁61。前身の東北自動車専門学校として1954年に設立され、同所の学校法人赤門学院が運営する。2級自動車整備士科(定員80人)のほか、1.3級自動車整備士科(各20人)などがある。連絡先は022(223)6031。


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2018年10月10日水曜日


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